キタサガミ ミエコ
  北相模 美恵子
   所属   教育学部 教育学科
   職種   特任教授
項目区分 教育に関する発表
期間 2016/05
事項 日本保育学会第69回大会口頭発表
概要 異年齢保育と同年齢保育を経験したことのある保育者にインタビュ―を実施した。保育者が異年齢保育を実際に行う中で、同年齢保育と異年齢保育の相違点をどう考えているか、一般によく言われている課題についてどう捉えているのか、異年齢保育の特質は何なのか等の設問に対するインタビューデータを分析した。保育者の意識を分析することで、異年齢保育という人間関係の中で子どもがどの様に成長していくかについてを考察した。 異年齢保育という年齢幅の大きな構成は「子どもにとっても保育者にとっても居心地の良い居場所になりやすく、子どもたちの中で憧れモデルが存在しやすいこと」などが結果として挙げられた。異年齢保育の居心地が良いという安心感は、ありのままの自分らしくいることを容易にし、その安心できる人間関係の中で子ども自身が能動的に他者と関わり成長していく事を促していると言える。人間関係の視点での評価はしつつ、「就学前教育を始めとする発達課題にどう取り組むか、保育者の発達理解と連携の在り方、愛着形成の重視」などが、保育者として異年齢保育に携わる際の課題であると、保育者自身が認識していることが明らかになった。