イシダ ケンタロウ
ISHIDA Kentarou
石田 健太郎 所属 教育学部 教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/08 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 子どもの〈健康〉問題と健康教育―家庭教育と学校保健活動― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 明星大学教職センター年報 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明星大学教職センター |
巻・号・頁 | (4),1-9頁 |
概要 | 本稿では、子どもの〈健康〉問題のひとつとして現在、学校にその対応が求められている基本的生活習慣にかかわる問題と健康教育が文部科学省中央教育審議会の示す答申において、どのように位置づけられてきたのか、その変遷を概観することによって、学校教育および保育の場における〈健康〉の領域が、どのような実践として語られうるのかについて検討を行った。その結果、学校と家庭の〈連携〉の意味が、時代の変化とともに従来の〈弱い家庭〉を支える〈強い学校〉という関係から、パートナーシップへ、さらには双方向の支援関係の中で、子どもや家庭・地域が、主体的に健康問題に取り組むことを支える関係へと大きく転換してきたことを提示した。こうした理解は、ヘルスプロモーションとしての教育政策が、健康的な公共政策づくりの取り組みのひとつとして編成されるものであり、そうしたフレームワークにおいては、ネオリベラリズム的な公共政策の切り捨てとして、学校と家庭の〈連携〉の意味転換を捉えるものではないことを論じた。 |