イシダ ケンタロウ
ISHIDA Kentarou
石田 健太郎 所属 教育学部 教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/04 |
形態種別 | 単行本 |
標題 | 安心感と憧れが育つ ひと・もの・こと |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明星大学出版部 |
担当範囲 | 8章 家族らしくあることと保育―福祉社会学から考える、問い方・語り方 |
概要 | 8章「家族らしくあることと保育―福祉社会学から考える、問い方・語り方」を単独執筆した。
児童虐待や生活保護、家事労働問題といった社会問題を取りあげながら、標準的家族にもとづく保育から、多様な家族を前提とした保育へと、保育・教育の実践枠組みが変容されていくことの意義について考察した。家族であることが人々のライフスタイルの一つとして選択される現象となった現代社会において家族とは、単によい家族である(doing family)だけではなく、周囲からもまた自分たち自身からも家族らしくある(displayed family)ように見えることが必要であり、保育・教育実践は、そうした家族する時間を支える文化実践・社会連帯のかたちとして理解可能であることを述べた。なお、論述に際しては、社会学的概念を応用しながら、保育・教育を学ぶ学生にもわかりやすく丁寧な記述を行うことで、個人の内面や心理にもとづくマクロな統計現象として問題を理解するのではなく、徹底して社会的要因から問題を理解することの意味を説いた。キー概念としては、リスク化・モラルパニック・時間資源・生活の社会化である。 |