クマモト ヒロユキ
HIROYUKI KUMAMOTO
熊本 博之 所属 人文学部 人間社会学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 政治が沖縄にもたらしたもの-普天間基地移設問題を事例に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 社会学評論 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 67(4),432-447頁 |
概要 | 普天間基地移設問題をめぐる政治が沖縄に何をもたらしてきたのか明らかにすることを目的とした論考。政府が、この問題についての沖縄県民の民意を無視できるのは、国防政策を国家存立事務に位置づけているからである。しかし、このような政府の行為は補完性原理を濫用であり、国防政策であったとしても、地方自治体の決定は尊重されなければならない。沖縄県民が選挙を通して示した反対の意思も、辺野古区民が示した「条件つき容認」の意思も、ともに生活の視点から導き出されてきた意思である。それを無きものとしたり、恣意的に利用したりすることで、政府は普天間代替施設の辺野古への建設を正当化している。このように米軍基地をめぐる政治は、沖縄から自治を剥奪しているのである。 |
researchmap用URL | https://doi.org/10.4057/jsr.67.432 |