スギモト アキコ
杉本 明子 所属 教育学部 教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 書字障害の認知神経心理学的研究に関する考察 : 発達性書字障害と後天性書字障害の情報処理モデルと診断・治療 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 17,109-120頁 |
総ページ数 | 12 |
著者・共著者 | 杉本明子 |
概要 | 本稿では、(1)後天性書字障害の認知神経心理学的研究において考案されてきた読み書きに関する典型的な情報処理モデルと後天性書字障害のメカニズムおよび診断・治療法に関して概観した上で、(2)発達性書字障害の認知モデルと診断・治療法について検討し、発達性書字障害の情報処理モデルの問題点と今後の研究課題について考察した。文字を書くという行為は、文字を視覚的に認識する能力、語の音韻・綴り字・意味に関する知識、音と文字の対応規則に関する知識、文字表象を手の動きを通じて的確に表していく運動能力等、様々な知識・能力が関わっており、情報処理過程のどの部位に問題があるかによって書字障害のサブタイプと表れ方が異なってくると考えられる。今後、様々な実証的研究の知見に基づき、発達性書字障害に関連する全体的な情報処理過程と個々の要素の機能および要素間の関係性をより詳細に解明していくことが重要であろう。 |