シノヤマ ヒロフミ   SHINOYAMA Hirofumi
  篠山 浩文
   所属   教育学部 教育学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2023/12
形態種別 その他の研究業績
標題 閉山時・閉山後の鉱山文化に対するNHK番組の視点の変遷とテレビが果たした役割〜失われつつある地域文化をテレビはどのように伝え、何を未来へ繋ごうとしたか〜
執筆形態 単著
掲載誌名 NHK番組アーカイブス学術利用トライアル2023年度前期 閲覧実施報告書
掲載区分国内
概要 かつて日本は金属・石炭等の鉱物資源を多く産出し、鉱山国として世界的に注目されていた。しかしながら、1960〜80年代には資源量の枯渇、輸入自由化等の要因により鉱山の多くが閉山に至った。これに対し、石見銀山の世界遺産登録等、「鉱山文化」を未来へと繋ぐ活動も旧鉱山地域で展開されている。本研究は、鉱山閉山時・閉山後に放送されたNHK番組の解析並びに旧鉱山地域の実地踏査等から、テレビの役割を考察したものである。 『新日本紀行「閉山の里」愛媛県・別子山村(1972)』『新日本紀行「みちのく・わが心の鉱山」秋田県・小坂,尾去沢(1978)』『NHK特集「町が消える」 石炭の島・長崎県高島町(1987)』等は、閉山に直面した住民に寄り添いながら、住民の心情や失われつつある鉱山文化を記録し、それらを視聴者に伝え・共有するといった役割を果たした番組といえよう。一方、『リポートにっぽん「別子山村はいま」(1991)』『テレビの旅「銅山から発展した町」~愛媛県新居浜市~(1983)』等は、閉山後の地域の現状と課題、住民による新たな取り組みを伝えながら、これからの地域創成について視聴者と共に考えるきっかけを提供する役割を果たした番組と考えられる。