サトウ タク
佐藤 拓 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 嘘をつくときの内的過程に関する予備的検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 明星大学心理学研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (42),43-53頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | ◎佐藤 拓・太幡 直也 |
概要 | 本稿では,欺瞞時の内的過程について基礎的な枠組みを提唱したZuckerman et al. (1981) の多要因理論(Multi-Factor Theory)と,欺瞞の認知的側面を理論化したWalczyk et al. (2014) のADCA 理論(Activation-Decision-Construction-Action Theory)について概説した上で,嘘をつく人が認識している内的過程と各理論の対応について検討した。日常生活で嘘をつくときに経験した内的過程に関する自由記述を分析したところ,内的過程として感情反応が言及されることが多く,認知的負荷や認知的努力などの認知処理について言及されることは少なかった。一方,認知的負荷に影響しうる意思決定にかかわる思考内容(嘘の効用・必要性,嘘の露見の悪影響,嘘の露見の可能性)は言及されることが多かった。また,非言語行動と言語行動に対する統制の試みが言及される頻度は同程度であった。以上の結果を各理論と対応させて考察した。 |