タンノ タカユキ   TANNO Takayuki
  丹野 貴行
   所属   心理学部 心理学科
   職種   准教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2011
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 Motivational control of impulsive behavior interacts with choice opportunities
執筆形態 共著
掲載誌名 Learning & Motivation
巻・号・頁 42,pp.145-153
担当区分 筆頭著者,責任著者
著者・共著者 Takayuki Tanno
Ryo Kurashima
Shigeru Watanabe
概要 【第一著者・責任著者】衝動性の行動的定義として、低反応率分化強化スケジュール(DRL)における反応効率(より少ない反応数でより多くの強化子を得る)を指標とした「反応抑制」と、直後の小強化子よりも遅延後の大強化子を選択するという「遅延耐性」の2種類がある。本研究では、ラットのレバー押しにおいて、体重レベルの操作を通した動機づけの変化が上記2種類の衝動性に及ぼす影響を調べた。その結果、体重レベルが低く動機づけが高いほど「反応抑制」が低下すること、一方で「遅延耐性」にはそうした動機づけの変化は影響しないことが示された。これに加えて、並立連鎖スケジュールの終環にDRLを配置し、自己選択の結果としてDRLへの反応遂行を求めた場合には、動機づけによる反応抑制の低下が防がれることも示された。この最後の結果は、「自ら選択した行動遂行時には衝動性が減少する」ことを示しており、高い応用的価値を有するものと考えられる。