チョウ カイジョウ
  趙 海城
   所属   人文学部 国際コミュニケーション学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「Nを通じて」と「Nを通して」についての一考察-BCCWJを資料としたコーパス分析―
執筆形態 単著
掲載誌名 明星国際コミュニケーション研究
出版社・発行元 明星大学 国際コミュニケーション学会
巻・号・頁 (7),53-74頁
著者・共著者 趙海城
概要 本稿では、BCCWJを使って、「を通じて」と「を通して」に前接する名詞Nの異同を手掛かりに両者の違いを探った。その結果、「Nを通じて」「Nを通して」の両方が書き言葉的ではあるが、「Nを通じて」がより書き言葉的であることが検証できた。「Nを通じて」は公的な活動について述べる傾向にあり、「Nを通して」は私的な、具体的な事柄について述べる傾向にある。また、「Nを通じて」は情報伝達の媒体としての用例が多く、媒体としての係わりの深さに重点が置かれており、それに対し、「Nを通して」は結果はどうなるかに重点を置いていることが分かった。「Nを通して」は主体の積極的な持続行為により、何かを実現し、あるいは得られることを表す用例が多いことが分かった。
ISSN 1883-5155