タマオキ ユウスケ
玉置 佑介 所属 教育学部 教育学科 職種 特任准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | CSR・CSV・SDGs概念の知識社会学的検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『上智大学社会学論集』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 上智大学社会学科 |
巻・号・頁 | (46),113-131頁 |
総ページ数 | 18 |
著者・共著者 | 玉置佑介 |
概要 | 本稿は、近年において注目されているCSR(Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)やCSV(Creating Shared Value/共通価値の創造)に関する議論やSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)による国際的な目標設定について、社会学的観点から批判的に検討を施し、CSR・CSV・SDGsといった理念的な価値基準を知識社会学の観点から分析する可能性を指摘する。それと同時に、公共社会学(Public Sociology)の観点からCSR・CSV・SDGsの社会学的な有用性の一端を提示し、その可能性を示唆していく。
その際、SDGsを活用したCSRやCSVによる社会課題の客観化の分析の具体的側面として自治体や一般企業によって牽引されつつある「エシカル消費」の広がりと社会的位置づけについて検討し、公共社会学の観点から,「誰のため知識か」(knowledge for whom)という問いを加えることで、市民社会に開かれた専門知識の構築をうながしていく可能性とともに、CSR・CSV・SDGs概念の社会学的検討に関する今後の課題を提示している。 |