カンバヤシ トシユキ
Toshiyuki Kambayashi
神林 寿幸 所属 教育学部 教育学科 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/04 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 公立小中学校教員の生活満足度を規定する要因 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本労働研究雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (730),81-93頁 |
著者・共著者 | 神林寿幸 |
概要 | 本稿は、先行研究で十分に注目されてこなかった生活満足度に焦点をあて、公立小中学校教員の長時間労働が生活満足度や生活時間に及ぼす影響を検証したものである。まず労働時間と生活満足度との関係に関する順序ロジット分析より、小学校では週の労働時間が80時間以上である教員の生活満足度が低かった。他方で、中学校では労働時間と生活満足度との間に有意な関係を確認できず、中学校教員は長時間労働の要因とされる部活動指導などから充足感を得ていることが推察された。次に、生活時間を加味した構造方程式モデリングによるパス解析の結果から、次のことが明らかになった。小中学校で共通して労働時間は生活時間や睡眠時間を奪い、生活満足度の低下をもたらす可能性がある。また管理職からの支援がある教員ほど、労働時間が短く生活満足度も高かった。小学校では学級担任が、中学校では教職を広く捉える教員が長時間労働であることがわかった。 |