| 概要 | 本書は、日本の公立小中学校教諭にとって負担の大きい業務は何かについて国内外の大規模調査データを用いて実証的に分析を行ったものである。その結果、①小中学校教諭は生徒指導等の授業以外の教育活動に費やす時間が増大し国際的にも長い、②生徒指導への従事が教諭の心理的負担増大につながっており、児童生徒をめぐる課題も複雑・多様化する中で、公立学校教員のメンタルヘルスが悪化したことが示された。以上より生徒指導が公立小中学校教諭にとって時間的・心理的負担をもたらすことを明らかにした（日本教育行政学会第53回大会（2018年10月）で日本教育行政学会賞受賞）。 |