ナカタ ハヤト
中田 勇人 所属 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/06 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 石油価格ショックと地域間の異質性:日本のケース |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 明星大学経済学研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 明星大学経済学部 |
巻・号・頁 | 54(1),17-27頁 |
総ページ数 | 11 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | ◎中田勇人、ブー トウン カイ |
概要 | 本論文では、石油価格ショックが地域経済に与える効果が地域間の異質性によってどのように影響されるのかについて検討する。そのため、本論文では日本の都道府県レベルの地域経済をケーススタディとして取り上げ、構造VARとパネルVARを分析枠組みとして用いる。分析の結果、石油価格ショックが日本の地域経済に与える効果は、その地域の様々な自然及び社会経済的な特性と密接に関連していることが明らかとなった。具体的には、グローバルな経済活動に起因する石油需要ショック、又は石油市場固有の需要ショックによって石油価格の上昇が起こった場合、冬季の気温が低い、人口密度が低い、又は総付加価値における石油・石炭製品産業のシェアが高い地域では、生産量はより大きく減少する一方で物価水準はより大きく上昇する。更に、石油価格ショックの効果は日本の主要産業のひとつである輸送機器産業のシェアにも依存している。同産業に強く特化している地域では、石油需要ショックに対する反応が生産量ではより大きく、物価水準ではより小さくなる。 |