タンノ タカユキ
TANNO Takayuki
丹野 貴行 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 行動分析学における微視‐巨視論争の整理―強化の原理、分析レベル、行動主義への分類― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 行動分析学研究 |
巻・号・頁 | 25,109-126頁 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 丹野貴行
坂上貴之 |
概要 | 【第一著者・責任著者】本稿は行動分析学における微視と巨視の論争を整理した展望論文である。本稿では、論争を整理するものとして次の3つに軸を提案した。1つめは、個体は反応‐強化子間の近接性と反応率‐強化率間の巨視的な相関性のどちらに敏感なのか否かという、強化の原理をめぐる論争である。2つめは、たとえ強化の原理としては近接性だとしても、分析レベルとしては巨視的な時間枠を採用したほうがより生産的であるという分析レベルをめぐる論争である。そして3つめは、仮に生産性の面から巨視的な分析レベルが採用されたとして、それを是とする哲学的基盤はいったい何なのかという行動主義の哲学をめぐる論争である。この3つの軸から各種の問題を整理したうえで、行動分析学の今後の方向性に関するいくつかの提案を行った。【本稿は日本行動分析学会論文賞を受賞した】 |