タカノ マサキ   Masaki Takano
  髙野 雅暉
   所属   教育学部 教育学科
   職種   助教
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2026/03
形態種別 大学・研究所等紀要
査読 査読あり
標題 米国における二重登録(Dual Enrollment)の制度的条件整備 : 連邦法・州政策・個別協定の規定に着目して
執筆形態 単著
掲載誌名 明星大学大学院教育学研究科年報
掲載区分国内
出版社・発行元 明星大学大学院教育学研究科
巻・号・頁 (11),1-14頁
総ページ数 14
著者・共著者 髙野雅暉
概要 米国では、ハイスクールの生徒が大学の科目を履修する二重登録(Dual Enrollment: DE)が定着している。本研究の目的は、DE のアクセス拡大と質保証を達成するために、連邦法による規定、州の DE 政策、高大の個別協定でどのような規定がなされ、それら規定がどのような機能を果たしているのか明らかにすることである。
 研究対象として、2015年改正の初等中等教育法(Every Student Succeeds Act: ESSA)における DE に言及した条文、各州における DE 関連法規(全86件)、フロリダ州におけるハイスクールと大学が結ぶ「DE 接続協定(Dual Enrollment Articulation Agreement)」の内容をそれぞれ分析した。
 結論は以下2点である。第1に、連邦および州の規定では、DE の対象となる生徒層の再定義を通して、DE を含む高大接続プログラムが「あらゆる生徒にアクセスを保障すべきもの」とされると同時に、アカウンタビリティや実施義務・無償義務を通して行政・教育機関に対して条件整備の圧力が課されている。第2に、ハイスクールと大学の個別協定は、「質保証の責任の明確化」が図られている。たとえばフロリダ州の事例では、教員と教育内容については大学、生徒のレディネス保証および参加中のモニタリングについてはハイスクール(学区)という責任分担が明確にされ、教員資格やカリキュラム決定権を大学側に留保させる規定や、生徒の選抜や周知、費用負担の責任をハイスクール(学区)側に明確に割り振る規定がみられた。連邦や州によるアクセス拡大の動きに伴う生徒のレディネス不足や大学科目の質的低下の懸念に対して、個別協定では質保証に関する権限と責任を明確化していると解釈できる。
researchmap用URL https://meisei.repo.nii.ac.jp/records/2000449