タンノ タカユキ
TANNO Takayuki
丹野 貴行 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2023 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | Inter-response time shaping by percentile schedule with discrete trial procedure. |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Learning & Motivation |
掲載区分 | 国外 |
巻・号・頁 | 81,pp.101866 |
担当区分 | 最終著者 |
著者・共著者 | Tomotaka Orihara
Takayuki Tanno |
概要 | パーセンタイルスケジュールは、オペラント反応を自動的に形成するための簡便な手順として用いられてきた。本研究の実験1、2、4では、パーセンタイル・スケジュールに関連する2つの変数、「反応ごとに強化基準を更新する」と「強化基準の後退」が、パーセンタイル・スケジュールが反応形成に及ぼす重要な要因であるかどうかを検討した。実験3では、反応形成ルールの1つである「位置ではなく動きを強化する」とパーセンタイル・スケジュールを組み合わせた場合の効果を検討した。8羽のハトが離散試行にさらされた。各試行において、ハトは一方のキーをつつき、次にもう一方のキーをつつくことを要求され、つつく間隔を反応間時間(IRT)と定義した。このIRTを長くするためにパーセンタイル・スケジュールを適用した。その結果、(1)パーセンタイルスケジュールによってIRTは長くなった、(2)「反応ごとに強化基準を更新する」、「強化基準を後退させる」、「位置ではなく動きを強化する」はIRTを長くすることに有意な影響を及ぼさなかった、(3)「強化基準の後退」を外すとIRTの発生頻度は減少した。これらの結果から、前述のパーセンタイルスケジュールの変数はIRTの形成には重要ではないことが示された。離散試行手続きはIRTの長さと頻度に対する変数の影響を解離できるため、この手続きは今後の反応形成研究に有効であると思われる。 |