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テイ コクシン
鄭 谷心 所属 教育学部 教育学科 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2026/03 |
| 形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 探究的な学習の類型化と実践の実態―小・中学校教員調査に基づく方法知の構築― |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 明星大学研究紀要ー教育学部 第16号 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 巻・号・頁 | (16),13-32頁 |
| 概要 | 本研究は,探究的な学習の7つの類型について,日本の小・中学校における実施状況と課題を明らかにすることを目的とした。2021年1月に小・中学校教員各400名を対象としたWeb調査を実施し,量的・質的分析を行った。分析の結果,第1に,探究的な学習はすべての教科・領域で実施されており,各教科と探究類型との間に明確な「相性」が存在することが明らかになった(理科と実験型,算数・数学と発展型等)。第2に,「調べ型」への偏重(小学校総合67%,中学校総合71%)と,デザイン型・プロジェクト型の低実施率(0-25%)という対照的な実態が示された。第3に,実施していない教員の障壁として,時間的制約(約58%),教員自身の経験不足(約35%),大人数学級(約35%)が明らかになった。第4に,実施している教員は,類型共通の困難(60-90%以上)と類型固有の困難(演劇型:授業技術37.4%,デザイン型:評価29.2%等)を感じていた。本研究は,探究的な学習には「実施への障壁」と「実施継続・質向上の障壁」という二層構造が存在し,負のスパイラルを生み出していることを明らかにした。生成AI時代において創造性や批判的思考がより重要になる今,調べ型偏重の是正と多様な探究類型の推進が急務である。そのためには,時間の確保,少人数学級の実現,教員養成課程の改革,評価方法の確立など,システム全体を変革する包括的なアプローチが不可欠である。 |