タンノ タカユキ
TANNO Takayuki
丹野 貴行 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 徹底的行動主義について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 哲學 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 142,9-42頁 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 丹野貴行 |
概要 | 徹底的行動主義とは、「心的あるいは生理学的な内的説明とは別に、それ自体が主題として扱われる行動の科学哲学」と定義されている(Skinner, 19989, p.122)。本稿の目的は、方法論的行動主義との比較において、徹底的行動主義の中核となる考え方を要約することである。方法論的行動主義は私的事象を否定する一方で、心的次元に属する仮説構成体の操作的定義を受け入れる。これに対して徹底的行動主義は、私的事象を皮膚(身体的次元)の内側の世界に位置づけ、公的事象において観察される関数関係を私的事象にも適用する。その結果、徹底的行動主義では、心を私的事象の弁別学習と非顕現的言語行動とみなす。これらの行動は言語共同体の強化随伴性によって獲得され維持されるため、心は社会的産物とみなすことができる。 |