テラダ マサヤ
TERADA Masaya
寺田 征也 所属 人文学部 人間社会学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | プラグマティズムの二つの政治思想−エマソン・デューイ・ローティの民主主義論、ソロー・鶴見俊輔のアナキズム論からウェストの予言的プラグマティズムへ− |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 社会学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 東北社会学研究会 |
巻・号・頁 | 103,45-71頁 |
概要 | 2017年度に実施されたシンポジウム「ポスト真実と民主主義のゆくえ」での報告をもととに著したものである。
プラグマティズムの政治思想としては、これまでJ.デューイやR.ローティらの民主主義論が注目されてきた。他方で、H.ソローを起点とし、鶴見俊輔に引き継がれているアナキズム論という方向性もプラグマティズムに含まれていることを指摘することが本論の趣旨である。また、プラグマティズムのアナキズム論は、「法に触れるかもしれないが正しいことをする」を推奨するC.ウェストの「予言的プラグマティズム」にも繋がるものである。 「正しさ」よりも「情緒」を重視する「ポスト真実」の政治状況において、プラグマティズムの政治思想が寄与しうるとしたら、その一つは「自らの正しさ」に依拠しつつ、弱者に寄り添う態度を持った知識人の態度の重要性を指摘している点にある。 |