タンノ タカユキ
TANNO Takayuki
丹野 貴行 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2014 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | Effects of amphetamine and methylphenidate on delay discounting in rats: Interactions with order of delay presentation |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Psychopharmacology |
巻・号・頁 | 231,pp.85-95 |
担当区分 | 筆頭著者 |
国際共著 | 国際共著 |
著者・共著者 | Takayuki Tanno
David R. Maguire Cedric Henson Charles P. France |
概要 | 【第一著者】遅延による強化効果の減少度合いは「遅延耐性」と定義され、ドーパミン作動薬であるd-amphetamineやmethylphenidateがこれを改善すると報告されてきた。本研究では、遅延割引の測定方法に精神物理学の極限法を延用しこれまでの研究を再検討した。ラットのレバー押しにおいて、一方の選択肢からは直後に小量の餌(直後小報酬)が、もう一方の選択肢からは遅延後に大量の餌(遅延大報酬)が得られるという場面において、後者の遅延時間をセッション内で徐々に上げていく上昇系列と、徐々に下げていく下降系列を実施した(これまでの研究では上昇系列のみ)。その結果、ドーパミン作動薬の投与により、上昇系列では遅延大報酬への選好が増加したが、下降系列では逆にそれが減少した。これより、ドーパミン作動薬は遅延耐性には影響しておらず、行動固執性に影響していただけであったことが示された。本研究の結果は、遅延耐性に関してこれまで行われてきた薬理研究の大幅な見直しを迫るものである。 |