ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/06 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 認知負荷課題を用いた自伝想起の意識的成分と自動的成分の検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 心理学研究 |
出版社・発行元 | 日本心理学会 |
巻・号・頁 | 80,431-435頁 |
著者・共著者 | 堀内孝 |
概要 | 自伝的記憶の手がかり再生が無意識的(非意図的)に行われていることを、記憶実験パラダイムを用いて明らかにした。実験では参加者は、手がかりとなる性格特性語に関係する自伝的記憶を想起するよう求められ、その際に、R反応(具体的に思い出せる)かK反応(記憶はあるが思い出せない)かを特定するよう求められた。また、半数の試行では、数唱課題によって認知負荷をかけた状態で、この自伝的記憶課題を遂行した。分析においてJacobyのIRK(Independence/Remember-Know)手続きによって想起の意識的成分と無意識的成分を分離したところ、無意識的成分は認知負荷の効果を全く受けなかったことが明らかになった。以上の結果は、自伝的記憶の意識的想起と無意識的想起が互いに独立した過程であることを示唆している。 |