ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 選択的関連付け課題による理想自己とFeared Selvesの検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 心理学研究 |
巻・号・頁 | 74,64-70頁 |
概要 | その存在を物理的な方法で特定することはできないが、人は表象空間内に自己像を持ち、自在に思い浮かべることができる。そもそも自己像は、なぜ、何のために存在するのだろう。この本質的問いに対する著者の仮説は、環境内の情報の縮約による行動の円滑化である。すなわち、ある人の好む様々な対象が抽象化されたものが理想的な自己像であり、その逆が負の自己像であるfeared selvesである。環境に現れる事物は、これらの自己像との類似度が計算されることにより、接近あるいは回避の対象となる。この仕組みにより、人は新奇な対象への態度を即座に構成することができる。本研究は、負の自己像であるfeared selvesが、理想の自己像と同様に行動と密接な関係を持っているにもかかわらず、量的に少なく、また構造化されていないことを、記憶実験と反応潜時を用いた実験によって検証した。 |