ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 実験報酬の増額あるいは減額と関連づけられた刺激の誘因価およびその処理に関する検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 教育心理学フォーラム・レポート |
概要 | 情動ストループテストとは、情動語に対する色命名を行う課題であり、一般的に、不快な情動価を持つ語に対する色命名反応潜時が遅延することが知られている。本研究は、情動ストループテストの情動価に対する敏感さを明らかにする実験を行った。無意味綴りからなる複数の中性的刺激を、実験報酬の増額および減額と連合させる学習フェイズを実施し、その後に、それらの記号に対する色名回答の反応潜時を測定した。その結果、無意味綴りが報酬減額と連合していた場合のみ、減少額が大きくなるほど反応潜時が長大となる明瞭な傾向が見出された。また、無意味綴りが報酬増額と関係していた場合は、反応潜時に対する報酬額の効果はそれほど強力ではなかったが、全体的に報酬額と反応潜時の間に相関を得た。以上の結果から、情動ストループテストは情動価に対してある程度敏感な課題であることが示された。 |