ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 楽観主義者は無自覚的にひねくれている -随伴性意識のない評価的条件づけにおける特性的楽観性および悲観性の効果- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 明星大学心理学年報 |
巻・号・頁 | 33,9-18頁 |
概要 | 楽観主義的な人は、非意識的に進行する態度形成過程において、悲観主義的な人々とは全く異なるパターンを示すことを報告した。評価的条件づけ効果の多くは参加者が随伴性に気付いている条件下で得られるが、随伴性に全く気付かない参加者においてもいくらかの効果は発生する。この気付きの無い状況下での評価的条件づけにおいて、悲観主義者は随伴性に一致した態度形成を示したが(すなわち条件刺激と快刺激の対呈示は条件刺激への肯定的態度を、条件刺激と不快刺激の対呈示は条件刺激への否定的態度を形成する)、楽観主義者は随伴性とは逆の態度形成を示した(すなわち条件刺激と快刺激の対呈示は条件刺激への否定的態度を、条件刺激と不快刺激の対呈示は条件刺激への肯定的態度を形成する)。この学習効果と、参加者の様々な性格特性の間の相関を検討したところ、楽観性得点は、学習効果との間に弱いが有意な負の相関を示すことが明らかになった。 |