ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | Development and testing of a new indirect attitude measure for pictorial objects. |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Meisei University Annual Report on Psychological Research |
巻・号・頁 | 32,1-18頁 |
概要 | 目の前に1枚の児童ポルノ画像が呈示されているとき、参加者がその画像に対してどの程度の魅力や好ましさを感じるかを測定するのは困難である。このような社会的規範に抵触しかねない対象への態度を回答する際には、参加者は自らの態度を“偽る”からである。そこで本研究は、このような場合に使用可能な態度測定方法である系列的評価変換課題(Serial Evaluative Conversion Task, SECT)を試作した。この手法による実験では、情動価を持つ画像が2枚ペアとなって何度も出現し、参加者はそれらの画像間の情動価の一致性を判断せねばならない。しかしながら、態度測定対象となる標的画像が出現したときのみ、その画像に対する参加者の態度がどうであれ、その画像の情動価が快あるいは不快であるものとして(つまり評価を変換して)課題を遂行しなければならない。この変換に要する認知的コストを反応潜時を介して測定することにより、態度指標とする。この手法によって測定された情動画像への態度は、情動画像に対する評定結果と強く相関し、また、測定結果の信頼性は、潜在的連合テストには及ばないものの、反応潜時を使用した手法としては例外的に高いものであった。 |