ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 感情プライミングにおける活性化拡散仮説の検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学) |
巻・号・頁 | 51,193-196頁 |
概要 | 2つの単語を画面上に連続して瞬間呈示したとき、2つの単語の情動価が一致しているときは、不一致のときに比べて、第2の単語に対する様々な反応が促進される。この実験パラダイムは感情プライミングあるいは情動的プライミングなどと呼ばれ、単語の情動価が意識活動の介在よりも前に生体内に様々な反応を引き起こしていることの証左とされる。この効果は著者の先行研究によれば、活性化拡散仮説ではなく、プライムの呈示による運動反応によって引き起こされると考えられる(運動反応仮説)。本実験では、運動反応によるプライミング効果が生起しないよう、第2単語の呈示の仕方を改変した実験を行った。その結果、運動反応仮説が予測するプライミング効果は消失したが、他方で、活性化拡散仮説の予測とも異なる反応潜時パターンが得られた。 |