ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 感情プライミング効果に関する議論と展望 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学) |
巻・号・頁 | 49,9-18頁 |
概要 | 2つの単語を画面上に連続して瞬間呈示したとき、2つの単語の情動価が一致しているときは、不一致のときに比べて、第2の単語に対する様々な反応が促進される。この実験パラダイムは感情プライミングあるいは情動的プライミングなどと呼ばれ、単語の情動価が意識活動の介在よりも前に生体内に様々な反応を引き起こしていることの証左とされる。本研究はこのパラダイムに関するおよそ60本程度の先行研究のレビューを行い、このパラダイムにおけるプライミング効果の特徴を見出した。第2の単語に対して、語彙判断課題や情動価判断課題などの2択の反応を課する場合は、呼称課題等のように2択ではない反応を課する場合に比べて、強固なプライミング効果が得られる。以上の特徴から、第1の単語に対する情動的な処理が接近と回避に関わる運動反応と密接に関係している可能性について議論した。 |