ハヤシ ミキヤ
林 幹也 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 社会的認知研究における漢字仮名混じりの性格特性語を用いた情動ストループ課題の利用可能性に関する検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学) |
巻・号・頁 | 48,291-300頁 |
概要 | 情動ストループ課題あるいは情動ストループテストとは、語の呈示に対して自動的に発生する情動的反応の強さを測定する心理学実験パラダイムのことである。一般的には、実験参加者は、否定的で強い情動価を持つ語の色名をゆっくり答える傾向にあるため、この手法は語の情動価の潜在的指標となり得る。本実験では、情動ストループ課題の反応潜時が、漢字仮名混じりの性格特性語(“正義感の強い”、など)の情動価をどの程度正確に反映するかを実験によって調べた。その結果、色命名反応潜時は単語の情動価とおおむね相関し、否定的で強い情動価を持つ語は長い反応潜時を示した。それに加え、反応潜時は語の文字長(文字数)との間に正の相関を示し、平仮名の数が増えるほど反応潜時も長くなる傾向が示された。以上の特徴に留意すれば、情動ストループテストを漢字仮名まじりの語に適用することが可能であることが示された。 |